北アメリカ星雲 & ペリカン星雲 / Hα 7nm

Hα 7nm フィルターを使用した 北アメリカ星雲 (NGC7000) と ペリカン星雲 (IC5067-70) です。対象物が大きすぎて CFP200 の鏡筒では ATK383L+の画角に入りきらないので、急遽 FMA180 を CFP200 の上部に搭載し撮影しました。バックフォーカスの調整に時間がかかってしまったために 300sec x 4 の撮影になってしまい 画質はそれほど良くありませんが、次回の撮影の撮影条件を取得することができたので、これから春 ~ 夏にむけて何度か挑戦することができると思います。

以前から撮影に使用している MacBook Pro (Late 2011) は酷使しているせいか CPU冷却ファンが常に回転していてうるさいので、ファンレスの M1 MacBook Air 2020 に移行しました。KStars 3.5.2 および PHD2 2.6.9 dev4 (64bit) は特に問題なく動作しますが、日本語への切り替えがうまくいきませんでした。まあ特に問題ないのでこのまま使用しますが、そのうちにFix されるでしょう。

3/24/2021 3:00 – 2/24/2021 3:30 、NGC7000 & IC5067-70 、FMA180 、赤道儀 G11 OnStep+MacOSX版 KStars 、 ATIK383L+ 、Gain – 、 Hα 7nm フィルター、300 sec x 4枚、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ

M16 (へび座 わし星雲) – ナローバンド撮影

毎年春先に撮影している M16 ですが、今朝は黄砂のせいか眠い画像になってしまいました。撮影条件は Mono CCD カメラは ATIK 383L+、鏡筒は μ-210 + TS-Optics Optics 2″ CCD Reducer 0.67x for RC、0 ℃ まで冷却、Clear、 Ha、 OIII、 SII、 の 露出時間 は すべて 180 sec です。

Clear フィルターではかなり強調しても浮き上がってきません。

さすがにナローバンドフィルターは強力です。2019年に撮影した M16 に比べ露出時間が短いので画質はいまいちですが、時間をかけていけば何とかなりそうです。

Mono CCD カメラで各種フィルターのテスト (Part2)

M57 で前回と同様のテストを実施してみました。撮影条件は Mono CCD カメラは ATIK 383L+、鏡筒は μ-210 + TS-Optics Optics 2″ CCD Reducer 0.67x for RC、0 ℃ まで冷却、Clear、Red、 Green、 Blue の 露出時間 は 180 sec、 Ha、 OIII、 SII、 の 露出時間 は 300sec + 180 sec です。

各種フィルターによる画像

各種 合成画像

Mono CCD カメラで各種フィルターのテスト

M51 や M101 等の春の銀河で試したかったのですが、残念ながら鏡筒が屋根にかかってしまうので M27 を使用して 各種フィルターのテストしてみました。今回は L フィルターではなく全波長域を通過させる Clear フィルターとの比較です。

撮影条件は Mono CCD カメラは ATIK 383L+、鏡筒は μ-210 + TS-Optics Optics 2″ CCD Reducer 0.67x for RC、0 ℃ まで冷却、Clear、Red、 Green、 Blue の 露出時間 は 180 sec、 Ha、 OIII、 SII、 の 露出時間 は 300 sec です。撮影地は都市部郊外なのでかなり光害があります。M27 の場合は赤外領域が圧倒的に有利です。

撮影は MacOS 版 KStars 最新版の 3.5.2、 PHD2 は 2.6.9 dev4 (32bit版) です。 撮影枚数が少ないので画質はそれほど良くありませんが、対象物によってフィルターを選べば都市部郊外でもそれなりに写ります。

各種フィルターによる画像

ナローバンドフィルターによる合成画像

満月なので機材の調整&テスト

120cm x 120cm の 狭小住宅ならぬ 狭小観測小屋 なので、対象物によっては鏡筒またはカメラが壁にぶつかったり、撮影物が2階の屋根に隠れたりという具合に撮影には苦戦しています。そこで赤道儀を5㎝ほどベランの外側に移動し少しでも対象物を長い時間撮影できるように改善してみました。したがって赤道儀のアライメントのやり直しです。この観測所は東南向きのベランダで北極星は見えないので、方位磁石とPHD2のドリフトアライメントを利用しています。 ドリフトアライメント後のオートガイドは Total RMS 0.8 秒程度に収まっているのでドリフトアライメントによる調整は問題ないようです。

KStars 3.5.0 以降に搭載されている Alignment 機能の StellaSolver は非常に便利です。以前の Plate Solving と比較して、大幅に高速化されていますし、その上非常に正確です。μ-210 に TS-Optics Optics 2″ CCD Reducer 0.67x for RC を装着していますが、てっきり 0.67 倍のレデューサーとして機能していると思っていました。ところが、実際は KStars の StellaSolver が解析の過程で求められた値をみると (下記の画像のの左側の Red Box の個所)、f/1929 mm 、 F9.2、0.80 倍のレデューサーとして機能しているようです。

本日のテスト目的は、フィルターによってフォーカスを調整する必要があるかという検証です。ZWO EFW に 36mm の L、R、G、B、Ha、OIII、SII が装着してあります。

Vega を使用して Lフィルターでフォーカス調整をした後、同条件で各フィルターを使用して撮影してみました。結果は下記の撮影結果が示す通り、私のベランダ撮影の環境のレベルでは十分許容範囲に収まっているので、これまで通り Lフィルターで フォーカスを調整すれば問題ないことが判明しました。

M101 (回転花火銀河) by BKP150

暖かくなってきたので夜中に起きることにも抵抗がなくなってきましたが、花粉の季節到来とともに透明度はかなり落ちています。前回のM101の撮影 は1月14日だったので1ケ月以上経ってしまいました。前回はモノクロCCDカメラでしたが、今回はカラーCMOSカメラです。モノクロCCDカメラの方がノイズが少ないですが、光害地でのベランダ撮影なので、フィルターで工夫するしかないと思います。

2/22/2021 1:32 – 2/22/2021 2:32 M101, BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector, 赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars, ASI294MC, Gain 120 、Baader Lフィルター、180 sec x 20枚、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベラン

Losmandy G11 OnStep仕様は、 MacOSX 上の KStars から撮影する限り安定しているので、余計な問題解決に時間を割かれることがなく助かっています。したがってこれからはフィルターの工夫に専念できます。

2021年2月23日 追記

昨日の撮影環境に IDAS NB1 フィルターを加え、暗くなる部分を補うために Gain 300 で撮影してみました。腕の部分は多少写るようになりましたが、ノイズが多くで後処理が大変そうです。光害地ではモノクロCCDカメラでじっくりと撮影するほうが画質の向上は見込めそうです。

2/23/2021 2:53 – 2/23/2021 4:29 M101, BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector, 赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars, ASI294MC, Gain 300 、Baader Lフィルター + IDAS NB1、180 sec x 30枚、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベラン  

3Dプリンター

ガイド鏡やFMA180のような小型鏡筒のフォーカス調整に、小型のバーティノフ・マスクが欲しいのですがなかなか良いものが見つかりません。以前にゃあさんが 3Dプリンターを使用してバーティノフ・マスクを作成されていたのを思い出し、最近の動向を調べてみました。価格は昨年より若干下がっている程度でそれほど変わっていないのですが、水平出しやZ軸の高さ調整が自動化され使い易くなっているようです。昨年からのOnStep プロジェクト で ステッピングモーター等の知識はある程度得られたのでさっそく1台購入してみました。

購入したのは TRONXY XY-2 PRO TITAN 3Dプリンター という機種で翌日に配達されました。当然中国製なので、「Z軸のフレームを固定するねじの長さが長すぎて、ちゃんと水平フレームに固定できずにガタガタする」という些細な問題はありましたが、手持ちのねじやナットでなんとか解決できました。

試しに 「サンプルの象」 の印刷を始めたのですが、5時間かかってまだ43%しか印刷されていません。おそらく10時間以上かかりそうです。印刷時間の長さには閉口しますが、いまのところ問題なく印刷を続けているのは驚きです。

10時間18分印刷を続けた結果下記の様になりました。さすがにアンカーの部分を印刷して10時間経っているので台座からはがす作業は大変でした。続いてバーティノフ・マスクも作成してみました。こちらの方は小さいので40分程度で焼きあがりました。

2021年1月30日 追記

外はあまりにも寒くて、なかなか布団から出られなくてどうしようか迷っていたのですが、やっと5時前に起きてバーティノフ・マスクが使えるかどうかという点のみテストしてみました。一応問題なく FMA180 と QHYミニ・ガイドスコープ のフォーカスを調整できることを確認できたので良かったです。さて次は何を作ろうかな?

2021年2月5日 追記

ビルドシート(台座) からオブジェクトを剥がすのが大変なので、ガラス製のビルドシートを購入しました。ガラスシートに交換するとセンサーも標準の金属検知センサーから静電容量センサーに交換する必要があります。日本で販売していないのですが、AliExpress から TRSensor255 (255mm Glass sheet + Automatic Level TR SENSOR) が購入可能なので早速輸入してみました。1月25日に発注して2月5日に配達されましたので、最近の AliExpress は結構早いですね。もちろん取付は簡単で問題なく稼働しています。標準のビルドシートからガラス製シートに変更したことによる唯一の変更点は、シート温度を60度に上げ、印刷速度を少し下げたことぐらいです。ガラスシートは以前のシートより剥がれやすくなるため温度が以前の低いままだとオブジェクトがシートから印刷中にすぐに剥がれてしまいます。

・・・・ と思ったら既に Amazon で取り扱いを開始していました。

M101 (回転花火銀河) by BKP150

Losmandy G11 + 自作 OnStep Controller のテストを兼ねて春の銀河を撮影しています。 都市部郊外なので淡い対象物はコントラストが低くどうしてもノイズが目立ってきます。したがってモノクロの冷却CCDを使用して撮影していますが、明け方は気温が低いので冷却機能は使用していません。これから大陸から黄砂が飛んでくるのでさらに眠い画像になりそうです。

1/14/2021 4:33 – 1/14/2020 5:53 M101, BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector, 赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars, ATIK383L, Gain – 、Baader Lフィルター、180 sec x 28枚 x2 ビニングモード、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ

KStars 3.5.1 による GoTo, Plate Solving, PHD2 2.6.9 dev3 による AutoGuide 等は順調です。

Losmandy G11 (自作 OnStep Controller)

2020年1月に G11 用に スペインから OnStep Controller を輸入して稼働させ、2020年9月から Vixen GPD を使用して OnStep Controller (のりきゅーさん提供の基盤を使用) の製作を実施してきました。これまでの経験で何とか安定して稼働させる知識が蓄積できたので、GPD 用に製作した OnStep Controller を Losmandy G11 に移植することにしました。もともと OnStep Project は Howard Dutton 氏により Stepping Motor を使用し低価格の Losmandy G11 の GoTo システムを実現するために開始された Project ですが、 ようやく私の G11 も自作の OnStep Controller で稼働させる日が来たわけです。

Stepping Motor は一番安定している オリエンタルモーターをGPDから移植しました。モーターと RAシャフト および DECシャフト は直結なので減速比は 1:1 ですがトルクがあるので問題ありません。減速比に合うように OnStep Controller の firmware を書き換えました。   

Arcturus に GoTo で移動し Finder の視野に入る程度に手動で望遠鏡の方向を Adjust して KStars 3.5.0 の Stellar Solver を実施。数秒で完了し中央に位置するように補正されました。次に M51 に GoTo で移動し再度 Stellar Solver を実施。ところが、次に PHD2 の AutoGuide の準備をしたのですが ガイドが安定しません。しばらく静観しているとなぜか安定してきました。おそらくG11 の ウォームギアの遊びが適切でなく、そのうちにうまい具合に片側に負荷がかかり安定してきたのではと想像しています。したがって 最初 AutoGuide が安定しないのは OnStep の問題ではなく 赤道儀の調整不足ではないかと想像します。やれやれですね。  

これで何とか Losmandy G11 の OnStep Project は無事に完了しそうです。最後におまけの失敗は画像をすべて x2 ビニングモードで撮影してしまったという落ちです。(ATIK383L の 画像 転送速度は遅いので確認用の画像はすべてビニングモードを使用しています。確認が終わって本番の撮影時にもとに戻すのを忘れてしまいました)

1/10/2021 5:16 – 12/29/2020 5:42 M51, BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector, 赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars, ATIK383L, Gain – 、Baader Lフィルター、180 sec x 9枚 x2 ビニングモード、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ

GPD の方は Losmandy G11 で使用していた Stepping Motor を逆に移植し、OnStep Controller は 昨年 マチナカリモート天文台 さんから 試作品を安価で提供していただいた AlThiba (試作品) 装着してあります。ギアー減速比 1:2 にfirmware を変更し簡単な動作試験をしましたが、さすがマチナカリモート天文台さん製作だけあって非常に安定しています。

2021年1月11日 追記

雪が降る前に、Losmandy G11 の DEC 側のウォームギアーの遊びを調整して再度試験を行いました。PHD2開始時はぶれますがすぐに安定してきます。最終的にRMSは0.7秒台まで落ち着いていますので、 AutoGuide の方も問題ないでしょう。オヤジさんの情報ではLinux版は更新があり最新版の KStars 3.5.1 + PHD2 2.6.9 dev3 となっています。これでMacOS版とLinux版両方で確認できましたので、しばらくはこのスタイルで撮影に専念できそうです (新たな問題が発生しなければ・・・)

1/11/2021 4:53 – 1/11/2021 5:55 M13, BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector, 赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars, ATIK383L, Gain – 、Baader Lフィルター、180 sec x 12枚、Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ