リッチー・クレティアン(GS200RC)

観測所の内部はそれほど広くありませんので、ニュートン鏡筒よりタカハシ・ミューロンやリッチー・クレティアン鏡筒は取り回しに有利です。今回リッチー・クレティアン鏡筒を使用することにしました。

GS200RC

ところがすぐに、標準装備のクレイフォード式接眼装置の問題に直面しました。(1) 重量のある冷却CCDを接続した際の強度不足の問題と (2) 鏡筒との接触面がテーパー仕様のため傾いて接続されてしまうという問題です。手持ちのムーンライト・フォーカスはアダプターを交換するだけで、ミューロン・シュミカセ・RCいづれにも対応可能なので、さっそくRCアダプター追加で購入しました。

moonlite

その次に直面したのは、鏡筒の前後のバランスの問題です。鏡筒の接眼部側に重心が偏っているので、ビクセン1.9Kgのウェイトを鏡筒先端部につけてバランスをとっています。 さらにファインダーを可動式にして、鏡筒前後のバランスの微調整を可能にしました。

finderbalance

下記の画像は、6月15日のテスト撮影です。光軸調整は難しいということなので、出荷時のままなにもしていません。

20170615_GS200RC_150s_Moonlite_075RD_78mm_x2

06/15/2017 22:00 GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11, ATIK 383L+, L 150sec x 1枚 (2ビニング)、撮影場所:自宅のベランダ

GS200RC周辺減光

GS200RCは笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナーの使用を前提にしていますので焦点距離 1,200mm 程度をカバーすることを狙っています。現時点のレンズ後端から像面までの距離は79.5mm です。本当はもう少し短いほうが良さそうなので、これから順次確認していこうと思います。

光路長1

2017年6月20日追記

EOS Kiss X5を使用し同じ条件で撮影してみました。ATIK 383L+との比較のため同じ部分を切り出しています。レンズ後端から像面までの距離は94mm(40mm +10mm+ 44mm) となっています。残念ながら周辺の星の像には ATIK 383L+よりさらに多くの収差が見られます。バックフォーカスが長すぎるのが原因だと思われますので、こちらのほうも最適なバックフォーカスになるように調整が必要です。

GS200RC_60s_1600iso_+35c_20170619-21h27m20s068ms_Moonlite_075RD_79mm_x2_resize

06/19/2017 21:30 GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11, EOS Kiss X5 (新改造), 60sec x 1枚 (2ビニング)、ISO1600, 撮影場所:自宅のベランダ

2017年7月9日追記

梅雨のため撮影するチャンスが少ないので、月齢14ですがGS200RC + 0.75レデューサー・フラットナーをテストしてみました。

M57_20170708_GS200RC_150s_stdfocus_075RD_80mm_LRGB_x2

M57 (リング星雲) 07/8/2017 22:00 GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11,  QHY5II-M (130mm レンズ)/PHD2 による オートガイド,  ATIK 383L+, 5℃冷却、L 150sec 6枚 (2ビニング)、RGB 各150sec 3枚 (2ビニング)、ステライメージ7.にてコンポジット後LRGB合成, すべての撮影時にSIGHTRON  LPR-N フィルター を使用、撮影場所:自宅のベランダ