今年の夏は天候が安定しなかったことに加えて、出張が非常に多かったために自宅で撮影する機会がほとんどありませんでした。機材のほうも冷却CCDカメラを除き、鏡筒、CCDガイドカメラ、NEXUS Wifi 天体導入装置等を簡易観測所に設置したままにしていましたので、久しぶりに機材の稼働確認を行いました。
ATIK 383L+ を装着、USBケーブルをデスクトップPC に接続した後、必要なソフトウェアを順次起動して行きます。
- オートガイド用の PHD2 の設定
- ATIK 383L+ の制御用のArtemis Capture (ATIK383L+ に付属) の起動
- Temperature 制御オプションを開いて温度設定
- シーケンサー 制御 オプションを開いてフィルター、露出時間、ビニングモード、撮影回数を設定
実行を選択すると順番にフィルターを選択し設定済みの露出時間で撮影が開始されます。
ATIK EFW2 電動フィルターホイール には下記のフィルターが装着してあります。
Pos 1 – Baader L 36mm
Pos 2 – Baader R 36mm
Pos 3 – Baader G 36mm
Pos 4 – Baader B 36mm
Pos 5 – Baader Hα 7nm 36mm
Pos 6 – Baader O-III 36mm
Pos 7 – Baader S-II 36mm
M42 (オリオン大星雲) 11/12/2017 4:30, GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11, ATIK 383L+, R, G, B いづれも 120 sec x 3枚 (2ビニング) にて撮影, シーケンサーの4行目を実行中に (L画像 240 sec を 2枚撮影した時点) ガイド鏡が隣の家の屋根にかかってしまいガイド不能となってしまったので撮影を中止しました。今回は全体的に露出時間が短かった上に、L画像が2枚しか撮影できなかったので出来は良くありません。しかし機材が正常に稼働する事を確認しましたので、次回に期待しています。
2017年11月25日 追記
11/15/2017 4:30 にL画像 180 sec (2ビニング) 4枚, L画像 300 sec (2ビニング) 2枚 を撮影し再度LRGB合成を実施しました。