IC5067 (ペリカン星雲)

30度越えの天候はまさに夏が来たという感じですが、湿度が低いので過ごしやすい毎日です。この時期は簡易ベランダ観測所から撮影可能な銀河がないので、散光星雲である IC5067 (ペリカン星雲) を撮影しました。本来なら NGC 7000 (北アメリカ星雲) と一緒に撮影するほうが良いのですが、焦点距離 800mm では無理なので ペリカン星雲のみです。左側の画像は Hα 7nm 、右側の画像は SAO合成 です。合計 135分 の露出時間ですが、画質からするとまだまだ枚数が足りないようです。一晩で撮影可能な時間は2-3時間なので何日か続けて撮影して時間を稼ぐ方法しかないと思いますが、天候のことを考えるとそれはそれで大変です。

Hα画像 : 5/26/2019 1:00-5/26/2019 2:30 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, Hα 7nm 、900 sec (1×1ビニング) x 5枚コンポジット, 感度 300、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング , 撮影場所:自宅のベランダ

OIII画像 : 5/26/2019 2:30-5/26/2019 3:00 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, OIII 、600 sec (1×1ビニング) x 3枚コンポジット, 感度 300

SII画像 : 5/26/2019 3:00-5/26/2019 3:30 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, SII 、600 sec (1×1ビニング) x 3枚コンポジット, 感度 300

風も弱くガイドは安定していました。

2019年5月27日 追記

今朝も晴れていましたので追加でペリカン星雲を撮影しコンポジットの枚数を増やしてみました。鏡筒のバランスをとるためにカメラを180度回転させたので冷却CMOSカメラのアンプノイズの位置が反対側になってしまいましたので、コンポジットすると2ヶ所になっていまい画質的には残念な結果となってしまいましたが、枚数を増やすと明らかにS/N比がよくなることは検証できました。昨日の135分の撮影に加え本日の150分の撮影で合計285分の撮影時間になります。

2019年5月27日 撮影情報

Hα画像 : 5/27/2019 1:30-5/27/2019 2:45 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, Hα 7nm 、900 sec (1×1ビニング) x 6枚, 感度 300、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング , 撮影場所:自宅のベランダ

OIII画像 : 5/27/2019 2:45-5/27/2019 3:15 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, OIII 、600 sec (1×1ビニング) x 3枚, 感度 300

SII画像 : 5/27/2019 3:15-5/27/2019 3:45 IC5067 (ペリカン星雲) , CFP200 + MPCC MARK3 (摂氏2度まで冷却), 赤道儀 Losmandy G11, ASI294MC, SII 、600 sec (1×1ビニング) x 3枚, 感度 300