手持ちツールで μ-210 光軸調整

星雲や星団を拡大撮影するためにミューロン + QHY268M を使用して撮影していますが、周辺の星像にコマ収差がありなかなか満足した結果が得られていません。バックフォーカスを調整してみたのですが、それほど改善しているわけではないようです。冷静に考えてみると、バックフォーカスの問題ならば 上下左右 の周辺の星像全体にコマ収差が現れるはずですが、右側の星像のコマが顕著だったので方ボケ状態であることに気が付きました。

光軸調整に下記の レーザーコリメーター を使用します。

  • Howie Glatter Laser Collimator 2″ 635nm
  • Howie Glatter Laser Concentric Circle Holographic Attachment

レーザー光が綺麗な同心円になるように 副鏡の角度を3本の押しネジ使用し調整します。今まではこれで完了だと思っていました。理由は ムーンライト フォーカサー は3点止め 方式なので傾いて装着される可能性は低いと思っていたからです。しかしほんのわずかな隙間があるせいで、この3点ねじが均一に締まっていないと傾きが生じ、 レーザーコリメーターを回転させると放射状のレーザーの像が崩れてしまうことがわかりました ( 中心部の円がずれていく状態 )。私の環境の場合、3点ねじの締める順番 ( 1.右→ 2.左下→ 3.左上 ) を一定にすることにより、ムーンライトフォーカサーの回転機構を使用し回転させてもレーザーの像が崩れず、中心が一定になるようです。

次に HOTECH Laser Collimator を使用して 副鏡に反射したレーザー光が中心位置に戻っていることを確認しました。

手持ちのツールで可能な光軸調整は以上ですが、実環境ではどのようになるか気になるところです。

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