AstRPi リモート制御システム

天候が良くないので機材整備の日々が続いています。今回はT-Studioさんが配布されている AstRPiを使用した遠征用のリモート制御システムを考えてみました。自宅では撮影が始まると完了するまで仮眠をとることができますが、遠征中は車の中で仮眠をとることになります。望遠鏡・架台のすぐ横に駐車できればUSBケーブルで接続できますが、 5m 以上離れている場合は WiFi 接続が無難だと思います。望遠鏡・架台の制御は RasPi4上で稼働する AstRPi で完結することになります。もちろん望遠鏡・架台への電源の供給も考慮する必要があります。車内からリモート制御する際には WiFi 接続した VNC クライアントから行うことになります。

実際に組み立てた望遠鏡・架台は下記のようになりました。

AstRPi が稼働している RasPi4 は望遠鏡の取っ手に設置し、SkyExplore SEII (HEQ5) とは EQDirect Cable で接続しています。

Vixenの三脚は以前作成した 三脚アジャスター に載せてあります。三脚とアジャスターで立体三角形 (三角錐) になるようにすると架台の強度補強と水平アジャスト両方が可能になり便利です。電源は一晩は十分持つように 400W のポータブル電源から 12V と 5V のDC電源を供給することにしました。

準備が完了したので隣の部屋の Windows10 PC からVNC Viewer でアクセスしてみました。おぉ、思ったより快適に動きますね。

AstRPi リモート制御システム の概略は下記のようになります。梅雨が明けたら自宅よりもっと条件の良い場所に遠征したいですね。

BKP130 改善後に画質悪化?

前回BKP130のプチ改造 を実施したので画質はかなり改善したのですが梅雨に突入したため、暇つぶしにさらにいろいろと手をいれてみました。

ところがいろいろ触っているうちに下記のような悲惨な画質になってしまいました。

BKP130は安価で優れた鏡筒なのですが、カメラを装着するスレーブには隙間がありガタガタとぶれます。調べてみるとスパーダーが2重になってしまうのは、この隙間のせいでカメラが傾いて装着されるのが原因だと判明しました。SkyWatcher の反射望遠鏡は2点止めなので、固定する際に常に一定になるように 3.5㎜ のタップを切り3点ねじ固定にしてみました。

各ねじの締める順番は注意する必要があるのですが、3点止めにすることにより傾きを最小限に防ぐことができ以前の状態に戻すことができたようです。やれやれです。

メンテナンス色々

日中は結構晴れるのですが夜になると雲が湧いてくるので、撮影のほうは全く出来ません。20年も経つと木材も腐ってきて危険なので、この晴間を利用して、北側のウッドデッキのメンテナンスすることにしました。

ホームセンターで木材とペンキを購入し2日がかりの大工仕事です。ペンキを同じ色になるように調合するのは大変そうだったので、こげ茶色のペンキのままで塗装してあります。とりあえず腐った板を踏み外してケガをする事は回避出来たので、良しとします。

もう1件のメンテナンスです。Sky Explorer SEII はアリガタを Losmandy 仕様にした事とベルトドライブ化した以外は特にメンテナンスをした事が有りません。一度分解してグリスアップしたいと思っていましたが、分解するのにパイプレンチが必要になります。Amazonを徘徊してると値段も手頃な物を発見したので早速ポチってしまい、無事に分解する事が出来ました。

分解して見るとDEC側のグリスは少し劣化が始まっていましたが、RA側のグリスはまだ綺麗な状態でした。モリブデンのグリスを両軸に塗りメンテナンスを完了しました。合わせてウォームギアの調整も行ったので若干音が小さくなったような気がします。

2020年6月9日 追記

調整後 Plate Solving および PHD2 Auto Guiding の試験をしてみましたが、問題なく稼働しているようです。  

試しに NGC7000 を撮影してみましたが f/650mm では拡大しすぎで北アメリカ大陸だか良くわからないですが、赤道儀の調整はうまくいったようです。  

6/9/2020 2:35, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector、0℃まで冷却、赤道儀 Sky Explorer SEII (ベルトドライブ仕様) + Linux版 KStars、 ASI294MC、Gain 120、IDAS NB1フィルター、300 sec x 1枚、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ

木星 再び

湿度が高く透明度の悪い夜です。このような日は意外と大気が安定していて惑星の撮影は安定して行えます。昨日はゴムまりのように、ぼよ~ん・ぼよ~んと変形していて大変だったのですが、今日は落ち着いた画像です。残念ながら大赤飯が写るようになるのは朝9期ごろなので今日はあきらめました。

AVIとSERそれぞれのフォーマットで 5,000 frames 撮影したのですが、いづれも 10GBを超えるサイズになってしまいます。画質はどちらも変わらなかったので、再生が容易な avi のほうが扱いやすいと思います。暖かくなってきて画質がだんだん良くなってきました。

05/31/2020 02:47 TAKAHASHI μ-210 , 赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars, ASI385MC, IR CUT フィルター、 TeleVue PowerMate x2にて2倍拡大, Windows10 SharpCap 3.2 (64Bit) シャッタースピード 30ms, Gain 300, 5000 フレーム を Quick Capture, Autostakkert3+Registax6 , 撮影場所:自宅のベランダ

明け方の土星・木星

天気予報では曇りとなっていたので撮影はむりとあきらめていたのですが、4時前に目が覚めたので外を見ると晴れています。空が明るくなってき始めていたので、急いで望遠鏡のカバーをとり撮影を開始しました。既に空が明るくなっていたので、恒星での Focus 調整はあきらめ土星のリングを見ながら行いました。だんだん画質が良くなってきていますので、今後さらに大気が安定してくれば改善が期待できます。これまで一番良く撮れた画像は 2018年6月2日の木星と土星 ですが気象条件さえ良ければこの程度まで改善できると思います。

05/29/2020 04:11 TAKAHASHI μ-210 , 赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars, ASI385MC, IR CUT フィルター、 TeleVue PowerMate x2にて2倍拡大, Windows10 SharpCap 3.2 (64Bit) シャッタースピード 75ms, Gain 300, 5000 フレーム を Quick Capture, Autostakkert3+Registax6 , 撮影場所:自宅のベランダ

05/29/2020 04:20 TAKAHASHI μ-210 , 赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars, ASI385MC, IR CUT フィルター、 TeleVue PowerMate x2にて2倍拡大, Windows10 SharpCap 3.2 (64Bit) シャッタースピード 20ms, Gain 300, 5000 フレーム を Quick Capture, Autostakkert3+Registax6 , 撮影場所:自宅のベランダ

2020年5月30日 2:00AM 追記

ステラナビゲーター11 の木星の模様のシュミレーションでは、3時ごろになると大赤斑が現れるようですが、2時の時点で大気の状態が非常に不安定でゴムまりのようにはねています。したがって今夜は無理そうです。

不覚にも、この後うたた寝をしてしまい、気が付いたら夜が明けていました。長焦点で撮影をしていると、赤道儀のちょっとしたガタつきも気になります。折角なので明るく&涼しい間に赤道儀の微調整を行いました。

惑星の撮影システム改良

これまで拡大用に31.7mmサイズの TeleVue x2 Barlow lens を使用していましたが、手持ちの TeleVue PowerMate x2 に変更し、これまでよりしっかり接続できるようにしました。この変更によりこれまでは実質1.6倍程度の拡大率だったのですが、PowerMateの場合はそのまま2倍の拡大率になります。μ-210 の場合 f/2415mm x 2 = f/4830mm となり導入がさらに大変です。

  • ファインダーで導入ー>フリップミラーのアイピースで導入ー>CMOSカメラで中心に導入

という順番でようやくPCのScreenに表示されます。

今朝は雲が頻繁に流れる状況だったので恒星とバーティノフマスクを使用して正確にFocusを合わせる時間がなく、アイピース側で確認しただけでテスト撮影を開始しました。せっかく大赤斑が見えていたのですが、Focusが甘いのと大気が安定していなかったので、画質はあまり良くありません。次回また挑戦です。

05/28/2020 04:13 TAKAHASHI μ-210 , 赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars, ASI385MC, IR CUT フィルター、 TeleVue PowerMate x2にて2倍拡大, Windows10 SharpCap 3.2 (64Bit) シャッタースピード 43ms, Gain 278, 5000 フレーム を Quick Capture, Autostakkert3+Registax6 , 撮影場所:自宅のベランダ

IC5067 (はくちょう座 ペリカン星雲)

夏の大三角形が上ってくる季節ですが、相変わらず天候が安定しません。雲が頻繁に流れるので Auto Guide の Alert がなっています。今回は対象物が大きいのでBKP130 と FS60C の両方を親子ガメ方式で搭載し撮影してみました。赤道儀 + BKP130 + ASI294MC + PHD2 は Linux の KStars で制御し、 FS60C + ATIK383L + ASIFW は WIndows10 の APT で制御しています。

まずはASI294MC の Color 画像です。残念ながら今朝の条件では IDAS NB1 を装着してもペリカン星雲は写りません。

5/24/2020 3:00 – 5/24/2020 3:37, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector、0℃まで冷却、赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars、 ASI294MC、Gain 120、IDAS NB1フィルター、300 sec x 8枚、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ

ATIK383L + Ha 画像の方は、露出時間が 600sec と長いのでかろうじてペリカンの形は判別可能です。残念ながら画質は良くありません。2014年7月6日に撮影した 北アメリカ星雲とペリカン星雲 と比べるとかなり劣ります。また次回に再挑戦です。

5/24/2020 2:50 – 5/24/2020 4:03, FS60C + 0.85x レデューサー・フラットナー、0℃まで冷却、 ATIK383L、Baader 7nm Ha フィルター、600 sec x 6枚、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ

自宅でミニ・メシエマラソン

5/14 1.00 AM ごろの GPV 気象予報 はまあまあの予想でしたが実際は雲がもくもく流れて NG、 5/15 1.00 AM ごろの GPV 気象予報 は雲が多くNGの予想でしたが実際は透明度こそいまいちでしたがほぼ晴天でした。なかなか予想通りにはいかないようです。せっかく晴れたので KStars の Plate Solving をフルに生かして、ミニ・メシエマラソン を実施してみました。今回もIDAS NB1フィルターを使用していくつか撮影してみましたが Blue が出ないので M20 は少しさみしい画像となっています。

対象物に GoTo で移動し、Plate Solving でセンターに位置補正後撮影。同様に次の対象物に Goto & Plate Solving 後 撮影・・・という作業の繰り返しです。ベランダ撮りなので、TVを見たりビールを飲んだりで楽しめました。

5/14/2020 22:59 – 5/15/2020 2:10, 共通の撮影条件 – BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector、0℃まで冷却、赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars、 ASI294MC、Gain 300、L + IDAS NB1フィルター、180 sec x 10枚、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ

追記

この夏に新鮮な野菜を収穫するために、きゅうりと大葉を植えました。

明け方の木星

日中は30 ℃近くまで気温が上昇し、過ごしやすいというよりは暑いという感じです。おかげで花もきれいに咲いてきました。

最近はミューロン210に、RC 0.67x レデューサー・フラットナーを使用していたのですが、久しぶりに Kasai フィールドフラットナーII に変更してみました。ところが Plate Solving が失敗の連続であせりました。冷静に考えると補正レンズの変更により焦点距離が 2415mm に戻ったことを忘れたのが原因で、正しく設定し直したら Plate Solving はうまくいくようになりました。そのドタバタのせいで 4×4 Bining モードのままで撮影してしまい、さみしい画像となってしましました。

高度が低くすぐ隣にお月様が控えているので、ガイドのグラフもひどくかなり眠い画像となってしまいました。

5/12/2020 0:55 – 5/12/2020 1:40, M16 (へび座 わし星雲), μ-210 + KASAI フィールドフラットナー、0℃まで冷却、赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars、 ASI294MC、Gain 300、Baader Hα 7nm フィルター、300 sec x 7枚、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ

気を取り直して木星を撮影してみましたが、すでに夜が明け始めていて、高度も低くすぐ隣にお月様が控えているので、同様に写りは良くありません。これから大気も安定するでしょうから、惑星の撮影も楽しんでいこうと思っています。

05/12/2020 04:30 TAKAHASHI μ-210 , 赤道儀 G11+OnStep+MacOSX版 KStars, ASI385MC, IR CUT フィルター、 バローレンズにて1.6倍拡大, SharpCap 3.2 (64Bit) シャッタースピード 800ms, 3000 フレーム を Quick Capture, Autostakkert3+Registax6 , 撮影場所:自宅のベランダ

M16 (へび座 わし星雲) – Auto-Guide 有

前回 5月1日は、撮影開始時間が夜明け前と遅くAuto-Guide が利用できなかったのですが、今日は0時に撮影開始したのでAuto-Guide が使用できます。条件は満月の状況下での IDAS Nebula Booster NB1 の効果を確認となります。

Camera は ASI294MC なので、通常の L Filter + NB1 を RGB画像として、Ha Filter + LNB1 を L画像として、LRGB合成をしてみました。Noise が多いのと Color Balance を調整するのが大変ですが、それなりに写ります。

5/8/2020 0:00 – 5/8/2020 1:30, M16 (へび座 わし星雲), μ-210 + RC 0.67x レデューサー・フラットナー、0℃まで冷却、赤道儀 G11+OnStep+Linux版 KStars、 ASI294MC、Gain 120、L + IDAS NB1フィルター、300 sec x 10枚、Gain 300、Ha + IDAS NB1フィルター、300 sec x 5枚、LRGB 合成、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング、Topaz DeNoise AI処理、撮影場所:自宅のベランダ