ASILive V1.8.2 による LiveStack

天候が安定してきたので、以前からどうしても試したいと思っていた ASILive による LiveStack を実施してみました。

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , ASI294MC Pro, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.11、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

4/28/2023 2:15 – 2:35 、M13 (ヘルクレス座 球状星団) : Gain 390、IDAS LPS-V3、10 sec x 118 フレーム、スタッキング露出時間 1180 sec 、今回はDark & Flat補正なし、SIでデジタル現像後、階調補正、撮影場所:自宅のベランダ

  1. MacOS版 KStars 3.5.8 を使用しフォーカスチェック後、Plate Solving を利用しM13を導入。スタッキングエラーを防止する目的で PHD2を利用。 この作業完了後、 KStars から カメラ (ASI294MC Pro) を Disconnnect

2.ASILive を起動しカメラ (ASI294MC Pro) を Connect し Live Stacking を実施。Stacking自体は順調に進みました。

3. ASI Live のスクリーンでは1180 sec の画像は良いと思ったのですが、保存した LiveStack の fits 画像はかなり暗いものでした。  

4. SIでデジタル現像後、階調補正したところかなり良くなりました。

お手軽な撮影 (合成処理が不要なので後処理が非常に楽な Live Stack ) の割には結構写っています。次回は事前にDark & Flat補正を準備し、LiveStacking 時に適用してみようと思います。

5. 中央部分をTrim した画像です。

2022年の撮影納め

2022年は夏に2ケ月ほど娘の家族のところにお世話になり、楽しい年となりました。また OnStep による撮影機材の工作もひと段落し安定稼働していますので、こちらの方もまずまずといったところです。唯一残念なところは肝心の天体撮影はあまり良い成果は得られていません。これは天候次第ということなので来年に期待することにします。

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , ASI294MC Pro, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.11、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

12/29/2022 1:29 – 12/29/2022 4:07 M51(りょうけん座 子持ち銀河), L 画像 : Gain 300、Offset 8、IDAS Nebula Booster NB1フィルター、300 sec x 24枚、Dark & Flat補正、SIでデジタル現像後、階調補正、トリミング 撮影場所:自宅のベランダ

PHD2によるオートガイドも安定していましたが実際撮影された画質はいまいちでした。

ピントはしっかり合わせたつもりですが、まだまだ甘いです。縞のノイズもあり改善の余地ありです。

Kenko SEII 駆動部の改善

我が家の SEII は 2016年7月 に Rowan Astronomy の Belt Drive Kit に換装し、2022年2月に Nema14 Stepping Motor に換装し OnStep化 したのですが、その際に タイミングベルト および プーリー は日本の通販で入手可能なものを使用しました。今回は Rowan Astronomy の Belt Drive Kit を使用し、モーターは もう少しトルクのある 14HS20-1504S にしてみました。少し静音になるように電流調整してみましたが、それでもトルクは十分で非常にスムーズに回転します。

現行: Nema 14 Bipolar 1.8deg 23Ncm (32.6oz.in) 0.5A 7.5V 35x35x42mm 4 Wires (14HS17-0504S)

新規: Nema 14 Bipolar 1.8deg 40Ncm (56.7oz.in) 1.5A 4.2V 35x35x52mm 4 Wires (14HS20-1504S)

ASIDeepStack and ASIFitsView で画像処理

私の場合、望遠鏡の制御および撮影は MacOS版の KStars と PHD2 を使用しています。ASI Studio は MacOS版 および Windows版が存在するので撮影後の画像処理の選択肢は広がります。

今回は Windows 版の ASI Studio を使用して画像処理をしてみました。色調補正は ASI Studio にまかせっきりなので画像処理にかかる時間は大幅に短縮されました。さらに結果は、これまで自分自身であれこれ実施していたものより良くなっています。

1. いつものように望遠鏡の制御および撮影はMacOS版の KStars を使用します。

撮影機材: BKP150 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , ASI294MC Pro, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.10、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

L 画像 :  IDAS Nebula Booster NB1、10/21 3:43 – 4:43, NGC2237 バラ星雲 300sec x 11枚、Gain 300、Offset 8、1×1 Bin、撮影場所:自宅のベランダ

Bias Frame exp 0sec, Dark Frame exp 300 sec, Flat Frame exp 60sec も合わせて撮影

2. Windows版の ASI Studio の ASIDeepStack を起動する。

 3. Bias Frame, Flat Frame, Dark Frame を指定しStacking を実行する。

4. Stacking 結果をPNGでファイルする。

5. SI9 でPNGファイルを再度Openし、Noise除去 および 明るさ・コントラスト調整を実施する。

KStars Fits Viewer / ASI Studio Fits Viewer

2022年10月4日 の M42 の撮影時に KStars Fits Viewer によって表示される画像の色調がとても自然なのが気になっていました。もちろん「ネビュラーブースターNB1」を使用しているので色調に偏りがあるのは覚悟していたのですが、自分でマニュアルで画像処理をして仕上げるよりはるかに良いのです。

試しに10月4日 に撮影した画像を ASI Studioに含まれている Fits Viewer で変換した画像をコンポジットしてみました。Dark補正やFlat補正をしていないのでまだまだ改善の余地がありますが、自力でコンポジットおよび画像処理をした画像よりよく写っています。今後は Dark補正 や Flat補正 を実施後 Fits Viewer で処理する方法をしばらく試してみようと思います。

馬頭星雲をColorで撮影してみた

光害がある市街地での撮影はHαが適しているのは分かっているのですが、モノクロは味気ないので時々 Color で撮影しています。惑星だと IDAS LPS-V3 が使用できるのですが、星雲・星団さらに長時間の露出が必要となるのでナローバンドフィルターを使用する必要があります。今回は IDAS Nebula Booster NB1 (ネビュラーブースターNB1)を使用してみました。また最近PHD2によるオートガイドの安定度がいまいちだったので、ベルトドライブによる1/3 減速方式を中止しステッピングモーターから 直接RA/DEC軸に接続する、ダイレクトドライブ方式に戻したところ安定するようになりました。ステッピングモーターのトルクは十分なのでダイレクトに接続しても問題ないようです。

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , ASI294MC, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.10、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

L 画像 :  IDAS Nebula Booster NB1、10/4 0:51 – 1:43, IC434 馬頭星雲 300sec x 10枚、Gain 300、Offset 8、Dark補正 & Flat補正取得後適用、SIでデジタル現像後、階調補正、1×1 Bin、撮影場所:自宅のベランダ

L 画像 :  IDAS Nebula Booster NB1、10/4 2:30 – 3:31, M42 オリオン大星雲 300sec x 10枚、Gain 300、Offset 8、Dark補正 & Flat補正取得後適用、SIでデジタル現像後、階調補正、1×1 Bin、撮影場所:自宅のベランダ

連夜の撮影に挑戦

といっても昼寝をしたので睡眠十分ではあるのですが・・・ 昨夜にくらべ若干眠い夜空ではありましたが、一応星は輝いているので昨日撮影できなかった馬頭星雲のを撮影しました。

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , QHY268M, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.10、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

Ha 画像 :  Baarder 7nm Ha フィルター、9/27 2:00 – 3:30, IC434 馬頭星雲 300sec x 10枚、Gain 50、Offset 56、Dark補正 & Flat補正取得後適用、SIでデジタル現像後、階調補正、1×1 Bin、撮影場所:自宅のベランダ

久しぶりの撮影

関東地方は台風の影響は少なかったのですが、撮影には不適の日々が続いていました。今朝は時々雲が流れるのですが、久しぶりになんとか撮影できました。

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , QHY268M, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.10、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

Ha 画像 :  Baarder 7nm Ha フィルター、9/26 2:30 – 4:00, NGC1499 カリフォルニア星雲 300sec x 5枚、M42 180sec x 5枚、Gain 80、Offset 50、Dark補正 & Flat補正失敗のためノイズあり、SIでデジタル現像後、階調補正、4×4 Bin、撮影場所:自宅のベランダ

前回と同様にピント合わせは順調に完了

鏡筒のバランスが合っていないのか PHD2 の RA グラフが若干不安定でした

久しぶりの撮影のせいで手順を忘れていて、ダーク画像およびフラット画像の撮影を忘れてしまいました。仕方がないので以前撮影した画像を使用したためノイズが残っています。   

 

GPVの予報に少しは期待してみたが・・・

台風が接近中なので絶望的なのですが、せっかく時差ボケ中なのでGPVの予報に期待してみました。

カペラを使用して Goto -> PlateSolving そしてフォーカスチェックは順調に完了

続いてM1に Goto -> PlateSolving も順調に完了

最後に PHD2 による Auto Guide のキャリブレーション中に雲がもくもくと出現してあえなく終了しました。

とりあえず2ケ月間ベランダに設置 (放置?) していた機材は問題なく稼働することが確認できました。

もやっとした夜空の M27

赤道儀のカプラー問題とカメラのスケアリング問題は Fixされたようで 撮影準備は順調です。

 

日中は警戒注意報がでるほど晴天が続いていますが、夜になるとなぜかもやっとした夜空です。おそらく水蒸気が含まれているのでは? と想像しますが、このような条件だと 撮影した画像の Color 合成がうまくいきませんでした。M27 の AOO合成は無謀だったかも・・・

撮影機材: BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector , QHY268M, OnStep 仕様 Losmandy G11 + M1 Mac mini + MacOS版 KStars 3.5.8, MacOS版 PHD2 2.6.10、QHYCCD ミニガイドスコープ + ASI120mm mini

Ha 画像 :  Baarder 7nm Ha フィルター、6/8 0:37 – 1:30, 300sec x 10 枚、Gain 80、Offset 30、Dark補正 & Flat補正、SIでデジタル現像後、階調補正、2×2 Bin、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ

OIII 画像 :  Baarder 7nm OIII フィルター、6/8 2:04 – 2:24, 300sec x 5 枚、Gain 80、Offset 30、Dark補正 & Flat補正、SIでデジタル現像後、階調補正、2×2 Bin、トリミング、 撮影場所:自宅のベランダ