FS-60C改 & BORG 7885レデューサー

2001年にスタベース東京で購入した FS-60C ですが、フリップミラーを使用するために標準の鏡筒より短いものを装着しています。当時はCB化キットという正式名称ではなかったと思いますが、スターベースのスタッフの方に相談したところ短い鏡筒に換装することが可能であると教えていただきました。フリップミラーを使用しなくてもFS-60Cは焦点距離が短いので容易に対象物を導入できますし、接眼部分の強度の観点からもフリップミラーを使用してしませんので、短くなった分BORGの延長アダプターを使用して焦点距離を合わせています。

BORG 7885 はイメージサークル制限からAPS-C までしか使用できません。APS-CまでであればFS-60Cとの相性には問題ありません。F5.9 / f 355mm が F5.0 / f 302mm になりますので活用範囲が広がります。

接続例:FS-60C -> [7911]+[7603]+[7352]+[7885]+[5005] -> EOS X5 ( 5005 10mm + EOS X5 フランジバック 44mm  = 54mm )

Aldebaran_60s_200iso_+17c_20171230-1830_sf60c_borg7885_18x_compsit_4xbiningアルデバラン 12/30/2017 19:00 FS60C, BORG7885 レデューサー使用,  EOS X5 (新改造) ,  SkyExplorer SEⅡ,  ガイド鏡 50mm Cマウントレンズ+QHY5LII-C + PHD2 にてオートガイド,  60sec , ISO1600 , ステライメージ7 にて18枚コンポジット後2Xソフトビニング, 四隅の画像は等倍切り出し、撮影場所:自宅のベランダ。

ステラナビゲーター10 の自動位置合わせ機能(画像マッピング機能)を使用して、撮影した画像がどこを撮影しているのか検出してみました。 わずか25秒足らずでアルデバランだと認識したうえに、画像の傾きを示してくれますので非常に便利な機能です。

stellanavigator10

GS200RC の最適なバックフォーカス

リッチークレティアンは本来収差が少ないのが特徴なのですが、EOS X5 で撮影した際に四隅の星が若干クリオネのように伸びていました。そこでバックフォーカスを少し短くして見たところ、この構成だと四隅の画像も改善できましたので、バックフォーカスは短めの75㎜前後のほうがよさそうです。シャッタースピード 45 sec、 ISO1600 の画像なのであまり画質はよくありませんが、許容できる収差に改善されているのがわかります。

GR200SC_EOSX5_Backfocus_76mm

M42_45sec_1600iso_20171224-EOSX5_075x_76mm12/24/2017 2:30 GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11, EOS Kiss X5 (新改造), 45sec x 5枚コンポジット (x4ソフトビニング)、ISO1600, 四隅の画像は等倍切り出し、撮影場所:自宅のベランダ

2017年12月28日 追記

年末に向けて厳しい寒気が到来していますが、横浜は快晴が続いています。ようやく設定が決まったので、画質確認のため再度M42を撮影してみました。

M42_90s_1600iso_+16c_20171227-21h49m_EOSX5_15composit_x412/27/2017 21:30 GS200RC, 笠井 RC用0.75レデューサー・フラットナー使用, 赤道儀 Losmandy G11, EOS Kiss X5 (新改造), 90sec x 15枚コンポジット (x4ソフトビニング)、ISO1600, 撮影場所:自宅のベランダ

2018年1月2日 追記

月齢14.9 のほぼ満月ですが、快晴なので機材のテストのつもりでM42を撮影してみました。意外と良く写るのでびっくりです。

M42_90s_800iso_+19c_20180102-2100_EOSX5_10composit_x41/2/2018 21:00 BKP130,  バーダーMPCC III、赤道儀 SkyExplorer SEⅡ + QHY5IIL-C (50mm レンズ)/PHD2 による オートガイド, EOS Kiss X5 (新改造), 露出時間 90秒 x 10ショット, ISO 800,  SI7にて加算コンポジット後,  x4 ソフトビニング、撮影場所:自宅のベランダ

LOSMANDY G11 プチ改造

LOSMANDY G11 の場合、子午線超えをそのまま稼働させると、モーターハウジングが赤道儀本体に干渉してストップする場合があります。また誤ってバランスを崩したまま回転させてしまうと、赤道儀本体とRAのモーターハウジングを衝突させてしまいます。先日も危うく衝突させてしまうところでした (下記写真の赤矢印の部分)。このような事態を回避するために、 LOSMANDY からG11 RA EXTENSION KITが販売されています。

赤緯体の設置位置を2枚のRAプレートにより極方向に38.1mm本体から離し、子午線付近での鏡筒回転時にモーターの干渉を防ぎます。またDECプレートによりアリミゾの位置は15.2mm高くなります。

losmandy_ra_extention

 

残念ながら国内にはG11 RA EXTENSION KITの在庫が無かったので、海外のショップから購入しました。最近の国際物流は進化していますね。わずか4日で到着しました。

場所                 日付 現地時間     状況
----------------------------------------------------------------------------
TOKYO, JP           2017/12/08 9:58   配達しました
Tokyo, Japan        2017/12/07 20:30  配達のため現地の代理店に転送されています。
                                      配達は再スケジュールされました。
                    2017/12/07 14:16  空港上屋スキャン(輸入) 
                    2017/12/07 11:55  荷物は通関業者の確認を待っています。/ 
                                      お客様の荷物は通関業者によってリリースされました。
Narita, Japan       2017/12/07 10:41  空港到着時刻
Anchorage, AK, USA  2017/12/06 8:36   空港出発時刻
                    2017/12/06 6:51   空港到着時刻
Ontario, CA, USA    2017/12/06 2:42   空港出発時刻 
                    2017/12/06 1:42   空港出発時刻
Ontario, CA, USA    2017/12/05 1:11   空港到着時刻
San Marcos, CA, USA 2017/12/04 23:26  空港出発時刻 
                    2017/12/04 22:06  発地国センタースキャン
United States       2017/12/04 15:37  処理完了: UPSへの引渡し準備ができました

 

12月18日 追記

LOSMANDY G11 のDEC コントロールのカールケーブルのRJ11の爪が折れていたので、ついでに圧着ペンチおよびRJ11 コネクター (6極6芯) を使用して修理しました。

20171218_losmandy_controller_cabe