M51 (子持ち銀河)

何度かM51を撮影していますが、本年はこれで最後になりそうです。KStars+Ekos のシステムは非常に安定していて Plate Solving も撮影準備の時間短縮に大幅に役立っています。

12/24/2019 3:30-5:30 子持ち銀河 (M51) , BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, C フィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 300、300 sec (1×1ビニング) x 20枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

カメラレンズ使用時のピント合わせ

広角で撮影したい場合は、カメラレンズを使用することになります。しかし目視でのピント合わせは結構難しいので、これまで撮影には使用していませんでした。最近、透明のバーティノフマスクだとピントが合わせやすいと伺ったので早速試してみました。

レンズは CANON EF70-200mm F2.8L USM で カメラは ASI385MC、焦点距離を 70mm に設定し、 BKP130 の上部に親子亀方式で搭載しました。まずは INDI +Ekos の Plate Solving で Sirius を導入します。

透明のバーティノフマスク をセットしピント合わせを実行。望遠鏡使用時と同様に簡単にピント合わせができました。

月が明るいうえにすでにオリオンは視界から外れていましたので、Procyonを導入し 露出 30sec で10枚ほど試し撮りをしてテストを完了です。これで 70mmから 2,000mm 超えの望遠まで このシステムでカバーできそうです  (^_^)

12/8/2019 4:50 – 5:00, Procyon , CANON EF70-200mm F2.8L USM で 焦点距離を 70mm に設定, 赤道儀 HEQ5, ASI385MC Pro, IDAS LPS-V3フィルター、感度 200、30 sec (1×1ビニング) x 10枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

IC434 (馬頭星雲) LRGB合成

12月4日に撮影した馬頭星雲はカラーバランスが悪く失敗作だったので、撮影しなおしてみました。

Siriusを導入し、フォーカスを調整

Clear Filter を使用し Color 画像を300sec x 5枚撮影後、Hα フィルターで Hα 画像を 600sec x 5枚撮影しました。

HαをL画像、Clear Filter を RGB画像 としLRGB合成した結果の画像です。Hα画像のおかげで全体にシャープな画像になりましたが、カラーバランスはまだまだ改善の余地があります。

12/8/2019 2:50 – 4:10, 馬頭星雲, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (3℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, Cフィルター + LPR-N フィルター、感度 200、300 sec (1×1ビニング) x 5枚、 Hα フィルター + LPR-N フィルター 、感度 200、600 sec (1×1ビニング) x 5枚 、LRGB 合成、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

KStars+Ekos で撮影

Linux 環境の設定がほぼ完了したので実践で確認しています。画像処理は Windows 環境で行っていますが、導入・撮影 は Linux + iPhone のみで実施していますので安定しています。

まず最初に Ekos 開始し必要なDeviceを立ち上げる

望遠鏡を Sirius 方向に移動し Solver を実施

SkySafari から Sirius に Goto で移動 し位置を補正

Sirius が中心に表示されたら Focus Check を実施

NGC2023 に Goto で移動

Solver で位置補正を実施

PHDでAuto Guidingの準備

PHDのAuto Guidingが安定したらEkos のGuider とPHDを接続する

馬頭星雲の Capture Sequence を指定し実行

M42 にGoto で移動し Auto Guiding を実行

M42 の Capture Sequence を指定し実行

バラ星雲 にGoto で移動し Auto Guiding を実行

バラ星雲 の Capture Sequence を指定し実行

結局 0:00 ごろから 6:00 ごろまでかかって撮影した画像はこちらです。撮影自体は順調でしたが露出時間の設定が最適ではなくカラーバランスに失敗しました。

12/4/2019 1:42 – 2:48, 馬頭星雲, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, Cフィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 300、300 sec (1×1ビニング) x 10枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

12/4/2019 3:23 – 3:32, M42, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, Cフィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 300、60 sec (1×1ビニング) x 10枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

12/4/2019 4:16 – 5:12, バラ星雲, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, Cフィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 300、300 sec (1×1ビニング) x 9枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

2019年12月5日 追記

昨日のバラ星雲はすでに夜が明ける直前だったので、本日再度撮影しました。今回はのバラ星雲は Hα フィルターを使用したので Gain 570 (最大値) に設定してあります。したがって 300 sec の露出時間でも派手にアンプノイズが出ていましたが、12月9日にDark 補正を実施した画像と差し替えました。

12/5/2019 3:13 – 3:57, バラ星雲, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, Hα (7nm) フィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 570、300 sec (1×1ビニング) x 9枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

Hαの画像とColor 画像を LRGB 合成してみました

12/5/2019 4:8 – 5:38, M51, BKP130 + TS-Optics NEWTON Coma Corrector (0℃), 赤道儀 HEQ5, ASI294MC Pro, C フィルター+ IDAS LPS-V3フィルター、感度 300、300 sec (1×1ビニング) x 14枚をコンポジット、 SIでデジタル現像後、階調補正、 撮影場所:自宅のベランダ

KStars+Ekos を使用した Plate Solver

オヤジさんとT-Studioさんに KStars+Ekos に含まれる Plate Solver のノウハウを教えていただいたので、早速テストしてみました。

  1. Ekos に接続した iPhone 上の SkySafari から Sirius を Point して GoTo
  2. Ekos の Alignment 画面 で ASI294MC の x4 Binning mode に設定
  3. Solver Control 画面で Capture & Sync を実行

わずが 2秒で Solver を完了し望遠鏡の位置をSyncしてくれました。ポイントはBinning mode の小さめの画像を使用することと、Local にInstallした Astrometry.net をすることのようです。これまでは Losmandy G11 を使用して手動で恒星を導入し、ATPで撮影しながら中心に移動していたので、 Alignment 作業に30分程度かかっていたのがわずか 2秒で完了です。

PHD2 の Calibration を始めたところでまた雲がどんどん流れてきたので、本日のテストはこれまでとし撤収 しました。(電源をOff にして観測所の蓋をするだけです) 

INDI with SkySafari

晴天の日も1日で終わってしまい、今日はまた曇天に逆戻りです。せっかく早朝に起床したのでSkySafari 6 Pro を INDI サーバーに接続してみました。

Ekos の Auxiliary Device として SkySafari を Profile に登録します。その際に SkySafari Device の Option tab に Mount Name として EQMod Mount を 設定しておきます。この名前が一致しないと後で iOS あるいは Android から接続した際に “Please make sure the mount name is set in the Options tab” というエラーで怒られます。

iOS あるいは Android の SkySafari 6 Pro のSettings で Scope Type に Mead LX200 GPS/ACF, LX600 を設定します。IP Address は INDI マシンのLocal IP Address を設定し Port Number に 9624 を設定し接続します。

後は通常の SkySafari の操作と同じです。対象物を指で選択し GoTo を押すと望遠鏡は対象物に向けて移動します。KStars のScreenも同時に反映されるので非常に使いやすいと思います。

設定に際し下記の情報を参考にしました。

SkySafari の設定